人は火を、そのふところにいだいて その着物が焼かれないであろうか。
人は火を、そのふところにいだいてその着物が焼かれないであろうか。
火をかかえ込めばやけどをし、
火をふところにかきこんで 衣を焼かれない者があろうか。
もし、燃える炭火を服の中に入れたままにしていたら、 服は次第に燃え盛るだろう。
人は火を、そのふところにいだいて/その着物が焼かれないであろうか。
遊女は一塊のパンのために雇われる、 しかし、みだらな女は人の尊い命を求める。
また人は、熱い火を踏んで、 その足が、焼かれないであろうか。
それと同じく、舌は小さな器官ではあるが、よく大言壮語する。見よ、ごく小さな火でも、非常に大きな森を燃やすではないか。